「土壁の耐力性能を安定向上させる技術開発研究成果報告会」を聞きに行った
丸亀町レッツホールで開催された「土壁の耐力性能を安定向上させる技術開発研究成果報告会」のあらまし
「土壁の耐力性能を安定向上させる技術開発」研究成果報告会
3月28日(金曜)開場13時30分、開演14時
<プログラム>
- 研究開発の概要(香川大学・松島 学)
- 壁土製造の現状(田園都市設計・大西泰弘)
- 壁土強度の試験法(四国職業能力開発大学校・宇都宮直樹)
- 土壁の耐力変形推定式の提案(香川大学・宮本慎宏)
- 壁土強度を安定向上させる配合の考え方(香川大学・山中 稔)
内容のあらまし
伝統的構法木造建物で用いられる土塗り壁の復元力特性について、壁土の「土」としての力学的なふるまいを考慮することによって、土塗り壁の復元力特性を推定するための計算式が提案された。
左官材料としての「土」の生産・供給状況の調査報告、構造材料としての「壁土」の材料試験方法の提案、材料試験から得られる物性値をもとに土塗り壁の復元力特性推定式の提案、さらに、地域によって「土」の種類が異なることによる力学性能のばらつきを低減させるための「壁土の配合」についての問題点の整理と配合例、その検証実験結果などが報告された。
会場からの質疑は、研究者からのものが出たためにかえって話がややこしくなった印象を受けた。
懇親会
例によって、生々しい話がたくさん聞けて面白かった。異業種交流重要。